Japanische Klassiker mit Furigana
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まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 148.224 Zeichen · 297 Bildschirme
洞窟の怪人
「ああ、恐ろしい。そんなことがあっていいものだろうか。」
女中さんは、ふるえ声で、ひとりごとをいいました。やっぱり男の子の声です。
「そうだ。きっとそうだ。よしッ、ためしてみよう。もし、そうだったとしたら……。」
女中さんはそういって、屋根の鉄の板を、ソッとしめてしまいました。正一君を助けださないことに決心したのです。正一君には気のどくだけれども、ある恐ろしい事実をたしかめるためには、このままにしておかなければならないと、考えたのです。
そして、かわいい女中さんは、まだ、青ざめた顔のまま、部屋の中へもどり、鉄ごうしのナットを、もとのとおりにしめてから、階段をおりていくのでした。
洞窟の怪人
その日の夕がた、笠原さんの家の玄関へ、大きなトランクをさげたひとりの男が、たずねてきました。
だぶだぶした背広をきて、とりうち帽をかぶり、鼻のひくい、目じりのさがった、口の大きなおどけたような顔の三十五、六の男です。
そのとき、笠原さんは、捜査本部から帰って家にいましたので、玄関に出て、用向きをたずねますと、その男は、
「あっしは、旅まわりの腹話術師です。おやかたのグランド=サーカスの余興に、つかっていただきたいと思いまして。