Japanische Klassiker mit Furigana
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まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 148.224 Zeichen · 297 Bildschirme
ムチもつかいません。ですから、こちらのウマは、まだつかれていないのです。元気いっぱいに走っています。
骸骨男とのあいだが、だんだん、ちぢまっていきました。四十メートル、三十メートル、二十メートル、ああ、もう十メートルほどになりました。手に汗にぎる競馬です。うしろのウマが、ぐんぐん、前のウマにせまっているのです。
そのとき明智は、たずなをはなして、腰のかげんでウマを走らせながら、両手でほそびきのたばをほぐし、結び玉をつくって、大きな輪にしました。そして、それを右手に持って、クルッと頭の上でまわしはじめたのです。
アッ、投げ縄です。明智は投げ縄の術を知っていたのです。その縄を前の骸骨男の首にひっかけて、ウマから引きずりおろそうとしているのです。
小林少年は、うしろの自動車から、それを見ていました。
「おい、あれをごらん! 明智先生はカウ=ボーイみたいに、投げ縄ができる人だよ。」
となりの井上君をひじでつついて、ほこらしげにいうのでした。
「うん、さすがに明智君だな。こんなかくし芸があるとは知らなかった。」
中村警部も感心したように、つぶやきました。
前の二とうのウマは、もう目の先にいます。