Japanische Klassiker mit Furigana
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おうごんひょう
黄金豹/妖人ゴング
江戸川 乱歩
Lesen Sie 黄金豹/妖人ゴング (おうごんひょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.404 Zeichen · 307 Bildschirme
森の一けん家
やっぱりそうでした。皮を身がわりにして、いつのまにか逃げだしてしまったのです。明智はその金色の豹の皮をつかんで、車のそとへひき出し、首のところをもって、ぶらさげて見せました。
「アッ、皮ばかりですか。」
小林君がびっくりして叫びました。
「オヤッ、いつのまに……。」
運転手も、驚いています。
「おい、きみに聞きたいことがある。」
明智は運転手の前に立って、グッと、相手の顔をにらみつけながら、しかりつけるようにいいました。
森の一けん家
明智探偵が、きびしくたずねますと、運転手は、こんなふうに答えました。
「いや、わたしは、けっして、あやしいものじゃありません。東京タクシーの運転手です。きょうは徹夜の番で、麹町のへんを流していますと、ひとりの紳士が、ここの横丁にとまっていて、おれがあいずをしたら、うしろのドアをあけたままで、大通りの方へ車を出せといい、二千円くれましたので、つい金に目がくれて、その人のいうとおりにしたのです。
ま夜中に、その人が、さあ車を出せといいますので、うしろのドアを開いて、大通りへ出ました。すると、どうでしょう。いきなり金色の豹がとびこんできたのです。