Japanische Klassiker mit Furigana
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おうごんひょう
黄金豹/妖人ゴング
江戸川 乱歩
Lesen Sie 黄金豹/妖人ゴング (おうごんひょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.404 Zeichen · 307 Bildschirme
やがて、明智の運転する自動車が動きだして、もときた方へ走りさっていきました。あとにのこった小林少年は、木のかげから、そっとのぞいています。
しばらくすると、むこうの運転手が、あたりを、キョロキョロ見まわしたあとで、自動車のうしろの席に、上半身をいれて、なにか、ごとごとやっているのが見えました。
「オヤッ、へんだな。あいつ、やっぱりあやしいやつだぞ。」
小林君は、そう思って、息をころして、見つめています。
運転手は、なお、しばらく、ごとごとやっていましたが、やがて、仕事をおわったようすで、上半身を、車のそとに出して、二、三歩あとに身をひきました。
すると、車の中から、パッととび出してきたものがあります。人間です。ぴったり身についた、黒いシャツとズボンしたのすがたです。顔はよく見えませんが、たしかに、くっきょうな男です。
「ああ、わかった。あいつが黄金豹の皮をかぶっていた悪者にちがいない。途中でとびおりたと見せかけて、ほんとうは、自動車のこしかけの下に、かくれていたのだ。あの自動車には、ちゃんとそういうしかけがしてあったにちがいない。そうして、明智先生にいっぱいくわせようとしたんだ。