Japanische Klassiker mit Furigana
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おうごんひょう
黄金豹/妖人ゴング
江戸川 乱歩
Lesen Sie 黄金豹/妖人ゴング (おうごんひょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.404 Zeichen · 307 Bildschirme
足を見れば、わかります。あんな細い足の人間なんてあるはずがありません。ことに、あと足のまがりかたが、人間では、あんなになるはずがないのです。
「ウフフフ……、わかったかね。ちんぴら先生、いまに、こいつにきみを食わせてしまうから、かくごするがいい。」
さすがの小林少年も、それをきくと、まっ青になってしまいました。そして、「ああ、ピストルがほしい。」と思いました。しかし、ピストルは、あのネコむすめに、とられてしまったのです。もうどうすることもできません。小林君は、だんだん、あとずさりして、うしろの壁に、ぴったり、からだをつけました。あとは、ジリジリと、横のほうに、いざっていくほかはないのです。
「それ、おまえのすきな人間の子どもだ。パックリやってしまえ!」
じいさんが、はげしい声で、どなりました。
パッと、金色の大きなかたまりが、とびかかってきました。小林君の洋服の肩のところが、ばりばりと音をたてました。黄金豹が、あと足で立って、前足を小林君の肩にかけたからです。するどい爪で、服が破かれたからです。
ムッとするような、くさい動物の息が、顔に吹きつけてきました。