Japanische Klassiker mit Furigana
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おうごんひょう
黄金豹/妖人ゴング
江戸川 乱歩
Lesen Sie 黄金豹/妖人ゴング (おうごんひょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.404 Zeichen · 307 Bildschirme
部屋のむこうがわに、大きなテーブルがあり、そのむこうのイスに、恐ろしいものが、こしかけているのです。それは、まがいもない、あの黄金豹です。金ピカの怪獣が、テーブルの上に、前足を組み、その上に、顔をのせるようにして、燐のような目で、じっと、こちらをにらんでいるではありませんか。
小林少年も、それを見ました。明智探偵も、それを見ました。
「ううん、ふしぎだ! いったい、これはどうしたことだ。」
怪老人が、まっ青な顔で、うめくようにいいました。
さっき、明智探偵は、「犬でも、人間でもないばあい。」といいました。すると、ここにいるのは、ほんものの豹なのでしょうか。それとも、……?
そのとき、明智は小林君の耳に口をつけて、ぼそぼそと、なにごとかを、ささやきました。すると、小林君の顔に、いっそう驚いたような色が、浮かびましたが、手に持っていたピストルを、明智にわたすと、そのまま、だまって、部屋のそとへ出ていきました。
「きみ、あの豹をよく見ていたまえ。いまに、どんなことがおこるか。」
明智は、ゆだんなく、ピストルを老人の背中につけたまま、いみありげにささやきました。