Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おうごんひょう

黄金豹/妖人ゴング

江戸川 乱歩

Lesen Sie 黄金豹/妖人ゴング (おうごんひょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.404 Zeichen · 307 Bildschirme

Aozora Bunko

ぼくには、手品の種もおおかたは、わかっています。」

「え、おわかりですって? ほう、そいつは、すばらしい。ひとつ、ぼくに聞かせてもらいたいものですね。」

「いや、それは、もうすこし待ってください。いつか、あなたに、くわしくお話しするときがあるでしょうから。」

そんな話をしているところへ、助手のマユミさんが、コーヒーを持ってはいってきて、ふたりのまん中のテーブルにおきました。

「あ、マユミさん。もうすっかり元気におなりですね。しかし、このあいだの晩は、おどろいたでしょう。」

人見さんが、声をかけますと、マユミさんは、はずかしそうに、ニッコリ笑って答えました。

「ええ、ふいに、あんな恐ろしいかげが、あらわれたものですから……。」

そのとき、となりの書斎のデスクの上においてある電話のベルが鳴りだしたので、明智はそこへはいっていって、受話器を耳にあてました。すると、ウワン、ウワン、ウワン、ウワンと、みょうな音が聞こえます。耳なりかと思いましたが、そうでなくて、むこうの電話口で、そんな音がしているのです。二十秒ほどで、その音がやむと、こんどは、へんなしわがれ声が聞こえてきました。