Japanische Klassiker mit Furigana
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おうごんひょう
黄金豹/妖人ゴング
江戸川 乱歩
Lesen Sie 黄金豹/妖人ゴング (おうごんひょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.404 Zeichen · 307 Bildschirme
かたがわは長いコンクリートべい。かたがわは、草のはえた広い空地です。明智探偵は、さっきの怪物の電話のことを、マユミさんには話さないでおきましたから、そのことは知らないのですが、このあいだの銀座の事件や、弟の俊一君が見た池の中の怪物のこともありますので、いくらしっかりもののマユミさんでも、こんなさびしい町を通るのは、やっぱり、うす気味がわるいのです。自動車に乗ればよかったと後悔しながら、いそぎ足に歩いていました。
ふと気がつくと、むこうの電柱のかげに、黒い大きなふろしき包みのようなものが、おいてあります。
「どこかの店員が、おきわすれていったのかしら?」
と思いましたが、ふろしき包みにしては、なんだか、へんなかっこうです。まるで、まっ黒なでこぼこの、大きな岩のように見えるのです。
マユミさんは、ふと恐ろしくなって、立ちどまりました。そして、じっとにらんでいますと、むこうの黒いものも、こちらを、にらんでいるような気がします。目はないけれども、なんだかにらんでいるような感じなのです。
マユミさんは、ギョッとしました。黒いものが、かすかに動いたように思ったからです。