Japanische Klassiker mit Furigana
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おうごんひょう
黄金豹/妖人ゴング
江戸川 乱歩
Lesen Sie 黄金豹/妖人ゴング (おうごんひょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.404 Zeichen · 307 Bildschirme
豹が、道のまん中で立ちどまったのです。そして、うしろをふりかえったのです。夕やみの中に青く光る目が、燐のように、うすきみ悪く光りました。
それを見ると警官たちは、思わず立ちどまりました。もし豹が、こちらへむかってくるようだったら、すぐピストルをうたなければならないと身がまえをしたのです。
しかし豹は、そこに立ったまま首だけをうしろにむけて、じっとにらんでいるばかりです。
こちらへ飛びかかってくるようすも見えません。
そうして、人間と猛獣との奇妙なにらみあいが、しばらくつづきましたが、とつぜん、なにに驚いたのか、豹がブルッと身ぶるいをしたかと思うと、恐ろしいいきおいで、前の方へかけだしました。
「それッ、逃がすなッ。」
というので、警官たちも、豹のあとを追って走ります。しかし、人間の足は、ピョイピョイと飛ぶように走る豹の早さにはかないません。みるみる、あいだがへだたっていくのです。
豹はそれから、二つほど町かどをまがりました。そこには、赤レンガの塀がつづいています。塀の中には、古い木造の西洋館が立っているのです。だれかの住宅なのでしょう。
アッと思うまに、黄金の豹は、そのレンガ塀に飛びつきました。