Japanische Klassiker mit Furigana
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おうごんひょう
黄金豹/妖人ゴング
江戸川 乱歩
Lesen Sie 黄金豹/妖人ゴング (おうごんひょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.404 Zeichen · 307 Bildschirme
忍術つかい
ほんとうにそんなことが、おこるのでしょうか。
忍術つかい
列車は、翌日の朝はやく、ぶじに東京駅につきました。豹は一度もあらわれなかったのです。
まだ早いので、プラットホームには、人かげもまばらでした。そこへ、列車がつきますと、乗客たちは、「やれ、やれ、なにごともなくて、よかった。」と、胸をなでおろしながら、ホームにおりたち、地下道から改札口へと、いそぎました。
ホームは、しばらく、その人たちで、混雑していましたが、みんな地下道への階段をおりてしまうと、あとはがらんとして、まったく人のすがたが、なくなってしまいました。
すると、そのとき、その列車のなかほどから、ピョイととびだしたものがあります。ピカピカ光る金色の大きなものです。
そいつは、ホームにおりると、地下道の階段のほうへ、のそのそと、歩きだしました。……黄金豹です。宝石かばんは、どこへやったのか、もう口にくわえていません。まっ赤な口をパクッと開いて、長い舌で鼻のへんを、ぺろぺろとなめながら、ゆうぜんとして歩いているのです。
いくら朝はやいといっても、ホームに人がひとりもいないなどということは、めったにありません。