Japanische Klassiker mit Furigana
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あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
Lesen Sie あさひの鎧 (あさひのよろい) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.520 Zeichen · 475 Bildschirme
つきましては先をお急ぎでなくば、なにとぞ十日なり二十日なり、このまま逗留くだされて、われらが接待お受けくださりませ」
と、心をこめて申し出た。
九人の山伏は顔を見合わせた。
願ってもない幸いだからであった。
宮家が楠木正成と共に、赤坂の城をふりすてたのは、赤坂の城が小城であり、兵も少く兵糧も乏しく、とうてい関東の大軍を引き受け、長期に渡って戦うことが不可能であるからではあったけれど、もう一つ宮家としてのご計画には、昔から宮方の味方として、忠烈の義士を輩出させている、十津川一帯の豪族や、吉野、熊野、高野の衆徒に、令旨を伝えて味方につけ、義兵を挙げさせるという一事があった。
で、中途で正成と別れ、正成は金剛山へ分けのぼったが、宮は十津川へ入られたのである。
そうして、戸野兵衛の館を訪ね、一宿したしと云い入れたのも、一宿して様子をうかがい、宮方に従う気勢があったら、身分を明かして宮方とし、それを縁にして十津川一帯の、豪族を糾合しようものとの、御下心からのことであった。
それだのに、兵衛の乱心を治した意外の出来事から歓待され、先方から逗留を進められたのである。