Japanische Klassiker mit Furigana
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あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
Lesen Sie あさひの鎧 (あさひのよろい) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.520 Zeichen · 475 Bildschirme
「ええもう聞く耳持ちませぬ! ……思っただけでも勿体ない……身の毛のよだつ大悪逆、それをわたしに勧めるとは! ……ひとでなし、何が兄妹! ……手助けはおろか改心なされずば、その旨すぐにも宮様にお告げし……」
「えい女郎、何を云うぞ、宮様に明かされてたまるものか! ……むずかしことを頼むのではない、ただお枕もとの御佩刀を、こっそり持ち出してくれさえすれば……宮家はご武勇でいらせられるからのう……得物をお手にされたひには……それで御佩刀をまず奪い……後はわれらが、われらがやる!」
「天魔に魅入られたと申そうか、その恐ろしいお心持ち! ……父上にお恥じなさりませ! ……宮様の御令旨かしこんで、近々伊勢へ打って出ようと、あのご老体で東奔西走、昨日もお留守今日もお出かけ、兵の催促やら、兵糧武器の仕入れやらに、懸命になっておいでなされます。……戸野の小父さまも同じお心で、父上と行動を一つにされ、父上ともども毎日の奔走! ……それを血気の兄上たちは、目前のわずかな利に迷い……」
「口賢しく小女郎が何を云うぞ!」
「いえいえ云います、云います云います! ……目前の利に心を眩ませ、順逆の道踏み迷い……」