Japanische Klassiker mit Furigana
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いーはとーぼのうがっこうのはる
イーハトーボ農学校の春
Lesen Sie イーハトーボ農学校の春 (いーはとーぼのうがっこうのはる) von Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 57.726 Zeichen · 120 Bildschirme
「ちゃんと一列にならべ。いいか。魚浮いてきたら、泳いで行ってとれ。とったくらい与るぞ。いいか。」小さなこどもらは、よろこんで顔を赤くして、押しあったりしながら、ぞろっと淵を囲んだ。ぺ吉だの三、四人は、もう泳いで、さいかちの木の下まで行って待っていた。
しゅっこが、大威張りで、あの青いたんぱんを、淵の中に投げ込んだ。それから、みんなしぃんとして、水をみつめて立っていた。ぼくは、からだが上流の方へ動いているような気持ちになるのがいやなので、水を見ないで、向うの雲の峰の上を通る黒い鳥を見ていた。ところがそれからよほどたっても、魚は浮いて来なかった。しゅっこは大へんまじめな顔で、きちんと立って水を見ていた。昨日発破をかけたときなら、もう十疋もとっていたんだと、ぼくは思った。またずいぶんしばらくみんなしぃんとして待った。けれどもやっぱり、魚は一ぴきも浮いて来なかった。
「さっぱり魚、浮ばなぃよ。」三郎が叫んだ。しゅっこはびくっとしたけれども、まだ一しんに水を見ていた。
「魚さっぱり浮ばなぃよ。」ぺ吉が、また向うの木の下で云った。するともう子どもらは、がやがや云い出して、みんな水に飛び込んでしまった。