Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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スウィスにっき

スウィス日記

辻村 伊助

Lesen Sie スウィス日記 (スウィスにっき) von 辻村 伊助 (つじむらいすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 216.275 Zeichen · 410 Bildschirme

Aozora Bunko

の文句なんか、聞えないからかまわないようなものの、それでは山岳会や、第一折角取り調べた、案内記に対して申しわけがない。ぼんやりして死んだんではないぞ、死ぬ気で死んだんだと、云う程ではないが、ことによると、死ぬかも知れないと思って死んだんだぞと、一寸一筆残して置いた方が、生きて帰ったって、別段損にもならないからよかろうと、又灯をつけると、有り合わせの紙っ片れに、これから山に這入る、無理には冒さないが、危険に出っかすかも知れない、死んだら何分宜しくと、日本山岳会と、宅のものと、国にいる二人の親友に書き置きをした。

それで、まず、その方は安心だが、寝ようとすると、今度は天気が気になってならない、途中から降る雨や雪なら、いやでも予定の行動を取るから、差支えはないが、朝から雨で、仕度の済んだ上、もう一日滞在は、何とも以て恐れ入る。晴れているといいが、氷河の写真をうんと撮して、こう云う工合に、切ったてになった山の麓に三人をあしらって、雲がパッと山の中段だけに渦巻いて、尾根と麓の氷河にだけ、日があたってるといいがなんて、考えて見ると大人気ないが、何しろ遠くで見たばかり、また、想像の外には材料がないから、いろんな幻を画いているうちに、ウンテルゼーエンの会堂の鐘は、一つうち、二つうち、三つうって明け易い夏の夜は、しらじら