Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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スウィスにっき

スウィス日記

辻村 伊助

Lesen Sie スウィス日記 (スウィスにっき) von 辻村 伊助 (つじむらいすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 216.275 Zeichen · 410 Bildschirme

Aozora Bunko

はリュックサックに仕舞い込んで、両手にシュトックを握って、せっせっとステップを切っては、一足ずつ高く高く迫り上った。

もう此の頃であった、オックスからフィンシュテラールホルンへかけて、薄い山稜から斜面にかけて、次第次第に明るくなって、それを見つめていた眼をそらして、初めてロープに縛られた仲間の人達を見まわした時には、違った世の中で出っかしたように、変な感じが起って来た、特にひどいのは近藤君である。

が無理もない、気の弱いものならびっくりして、クーロアールから真っ倒にころがり落ちたに相違ない、その時の近藤君の顔と来たら、友達ながらすっかり愛想がつきた、雪やけで鼻の頭が真赤にただれて、ところどころは皮がむけて、下の正味が顔を出してるその上に、塗った塗った監獄の塀だってああ汚くは塗らない、一面に雪焼けのおまじないに、グレッチェル・クレームをなすり付けて、それが下手な鏝細工みたいに、桃色の斑になってるからたまらない、何だい君の顔は!

何うしたんだい、君の顔は! 冗談じゃない※(感嘆符二つ、1-8-75)

二人の声でふりむいたガイドは、声を合わせてウァッハッハと笑った。