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Japanische Klassiker mit Furigana

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スウィスにっき

スウィス日記

辻村 伊助

Lesen Sie スウィス日記 (スウィスにっき) von 辻村 伊助 (つじむらいすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 216.275 Zeichen · 410 Bildschirme

Aozora Bunko

茫然としてこれに対すれば、名状しがたい歓びに君の胸はふるえて来る。そしてふと眼を落して再び彼等を見かえる時――何と云うやさしい君の眸だろう! ――麓に集る彼等が騒がしければ騒がしいほど静かに、君は、聖者のように彼等を見かえって、人間を嘲笑することなしに、なお偉大なる山岳を讃美するであろう。

スウィス国民を理解するためには八月一日のブンデスタークを見て置く必要がある。然しその為には通り一遍のこういう遊覧客の多い町にばかりいない方が宜しい。

この日は開国の記念日である、然し人間の働くべき昼の間は殆ど平常と違うところを見出さない。徒に典礼ばかり重んじて、虚偽な煩瑣な形式にばかりとらわれた祝日らしくないのがうれしい。子供はいつもの通り学校へ行く、歴史の時間でもあれば格別、さもなければ授業もふだんの通りで、別にいかめしい式や訓示みたいなものは絶対にない。然し少しセンシブルな人であれば、往来で逢う朴訥な村人の顔にも隠すことの出来ない喜びを見出すだろう。

前の宵から降り初めた氷雨は午頃になって漸く晴れた。八月一日の日記としてこんな文字を使うのは適当でないかも知れない、しかし寒かったのは事実だ。