Japanische Klassiker mit Furigana
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いちえんぼんりゅうこうのがいどくとそのりめんだん
一円本流行の害毒と其裏面談
宮武 外骨
Lesen Sie 一円本流行の害毒と其裏面談 (いちえんぼんりゅうこうのがいどくとそのりめんだん) von 宮武 外骨 (みやたけがいこつ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.916 Zeichen · 44 Bildschirme
製本技術の低下
半数をツブシと見ても、幾許/\の利益を得られると云う勘定、始めよりツブシを仮定しての生産である、それが仮定の通りに残本山積となって居るのであるから、他の有益な良書に使用し得べき多量の洋紙を浪費し、シカモ洋紙の価格を騰貴せしめて居る、国家主義若しくは社会政策の上より見て、資本主義の円本流行は一日も早く撃退せねばならぬ
製本技術の低下
従来の単行本は概ね一千部乃至三千部を限度として初版を製本したのであるが、流行の円本は十万二十万、多きは四十万部の製本となった、そこで従来一冊の製本料が二十銭乃至三十銭位であったものが、大量生産の「数でコナス」という通則で、一冊八銭若しくは十二三銭で請負う事になったのである、それがため従来一時間に五十部仕上げて居たものが、百部も二百部も仕上げねば勘定に合わぬ事になったので、巧遅よりも拙速という事に変じたのである、拙速……粗雑でも早いがよい……これが製本技術の低下で、従来の一千部乃至二三千部位の製本料は旧価のままでありながら、拙速に手馴れた職工共はヤハリ廉価な円本同様の仕上げをするのである、それで少数の単行本出版屋は、従前通りの高価を払って粗雑な製本を押付けられる