Japanische Klassiker mit Furigana
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いちえんぼんりゅうこうのがいどくとそのりめんだん
一円本流行の害毒と其裏面談
宮武 外骨
Lesen Sie 一円本流行の害毒と其裏面談 (いちえんぼんりゅうこうのがいどくとそのりめんだん) von 宮武 外骨 (みやたけがいこつ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.916 Zeichen · 44 Bildschirme
図書尊重の念を薄からしむ
者は一人もない、曾て三円五円の定価で売らせた物を、原版者に交渉もせず一円本の中に入れさせて印税を貪る二重転売者、既に他人の翻訳で刊行されて居る物を、著作権侵害の訴訟を免れんとして、文章を改作したに過ぎない剽窃受負者、偶ま原書に就いて翻訳する者にしても、其無学なるが故に原語を解せず訳語を知らずで、意義不可解な誤訳だらけの物を平気で出版させた者、又著作者としての行為で最も不徳を極めた者は、利口不食ではなく破廉恥漢なりと呼ばれた泥仕合の総大将である
中にはイクラか真面目な者もないではないが、概して円本の著訳者は不正不義不道不徳の小人バラ、出版屋を臓物故買犯者、著訳者を背信、偽作、剽窃の常習犯者と見れば大差なしである
図書尊重の念を薄からしむ
古珍書を骨董品視する玩物喪志の輩は例外とし、総て所蔵の図書に対しては尊重の念がなくばならぬ、明晢の論叢、絢爛の文藻も、其著作者の性格を崇敬して感化を受け教導を受ける所に蔵書の価値があるもの、それが一円本流行の後はドーであろう、往年三円五円で買った物が、一円本の中に包含されて、物的価値の損亡に帰した