Japanische Klassiker mit Furigana
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いちえんぼんりゅうこうのがいどくとそのりめんだん
一円本流行の害毒と其裏面談
宮武 外骨
Lesen Sie 一円本流行の害毒と其裏面談 (いちえんぼんりゅうこうのがいどくとそのりめんだん) von 宮武 外骨 (みやたけがいこつ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.916 Zeichen · 44 Bildschirme
釣られた予約者の多かった理由
事もあり、或は事実に相違なきか否かを偵察せねばならぬ事などもあるので、総て省いた、蚊士と出版屋との間に於ける瑣談は多くあるがいずれも俗界の常事、採録する程の事でもない、今後見聞した中に珍談奇事があれば後日『円本全滅記』刊行の時にでも記述する
釣られた予約者の多かった理由
円本出版屋が出した諸新聞紙上の大広告に釣られ、其内容見本のソソリ文句に釣られ又取次店の甘言に釣られた天下の衆愚が、潮の如く殺到したのである
○ 既刊本の三円も五円もした本が、タッタ一円で買えると云うこと、オマケに本棚をタダで貰えると云う事○取次店が宣伝した如く、読んだ後には古本として売っても、一冊一円のものが一円四五十銭に売れるものと信じた欲ボケ共の多かった事○一円本の予約者にならない人々は、友達の間でハバが利かないと思って、丁稚小僧に至る迄が加わった事
約、こんなワケで、従来一冊の蔵書もなかった連中までが、応募者となったので、三十万四十万の申込みを受けた出版屋もあったのである、教育普及の聖代とか、新文化国の人民とか云っても、案外、馬鹿者の多い現代である