Japanische Klassiker mit Furigana
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まんようしゅうか
万葉秀歌
斎藤 茂吉
Lesen Sie 万葉秀歌 (まんようしゅうか) von 斎藤 茂吉 (さいとうもきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 213.820 Zeichen · 427 Bildschirme
なお二十三首のうちには次の如きもある。
朝日てる佐太の岡べに群れゐつつ吾が哭く涙やむ時もなし(巻二・一七七)
御立せし島の荒磯を今見れば生ひざりし草生ひにけるかも(同・一八一)
あさぐもり日の入りぬれば御立せし島に下りゐて嘆きつるかも(同・一八八)
○
敷妙の袖交へし君玉垂のをち野に過ぎぬ亦も逢はめやも 〔巻二・一九五〕 柿本人麿
この歌は、川島皇子が薨ぜられた時、柿本人麿が泊瀬部皇女と忍坂部皇子とに献った歌である。川島皇子(天智天皇第二皇子)は泊瀬部皇女の夫の君で、また泊瀬部皇女と忍坂部皇子とは御兄妹の御関係にあるから、人麿は川島皇子の薨去を悲しんで、御両人に同時に御見せ申したと解していい。「敷妙の」も、「玉垂の」もそれぞれ下の語に懸る枕詞である。「袖交へし」のカフは波行下二段に活用し、袖をさし交して寝ることで、「白妙の袖さし交へて靡き寝し」(巻三・四八一)という用例もある。「過ぐ」とは死去することである。
一首は、敷妙の袖をお互に交わして契りたもうた川島皇子の君は、今越智野(大和国高市郡)に葬られたもうた。今後二たびお逢いすることが出来ようか、もうそれが出来ない、というのである。