Japanische Klassiker mit Furigana
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まんようしゅうか
万葉秀歌
斎藤 茂吉
Lesen Sie 万葉秀歌 (まんようしゅうか) von 斎藤 茂吉 (さいとうもきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 213.820 Zeichen · 427 Bildschirme
ただ妹の家は春日山の見える処にあったことは想像し得る。伸々とした濁りの無い快い歌で、作者不明の民謡風のものだが、一定の個人を想像しても相当に味われるものである。やはり、「妹が庭にも清けかりけり」という句が具体的で生きているからであろう。
「この月」は、現に照っている今夜の月という意味で、此巻に、「常は嘗て念はぬものをこの月の過ぎ隠れまく惜しき宵かも」(一〇六九)、「この月の此処に来れば今とかも妹が出で立ち待ちつつあらむ」(一〇七八)があり、巻三に、「世の中は空しきものとあらむとぞこの照る月は満ち闕けしける」(四四二)がある。「おして照らせる」の表現も万葉調の佳いところで、「我が屋戸に月おし照れりほととぎす心あらば今夜来鳴き響もせ」(巻八・一四八〇)、「窓越しに月おし照りてあしひきの嵐吹く夜は君をしぞ思ふ」(巻十一・二六七九)等の例がある。此歌で、「この月は」と、「妹が庭にも」との関係に疑う人があったため、古義のように、「妹が庭にも清けかるらし」の意だろうというように解釈する説も出でたが、これは作者の位置を考えなかった錯誤である。
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