Japanische Klassiker mit Furigana
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まんようしゅうか
万葉秀歌
斎藤 茂吉
Lesen Sie 万葉秀歌 (まんようしゅうか) von 斎藤 茂吉 (さいとうもきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 213.820 Zeichen · 427 Bildschirme
そうすれば、アキラケクコソアラメという推量になるのである。山田博士の講義に、「下にアラメといふべきを略せるなり。かく係助詞にて止め、下を略するは一種の語格なり」と云ってある。「豊旗雲」は、「豊雲野神」、「豊葦原」、「豊秋津州」、「豊御酒」、「豊祝」などと同じく「豊」に特色があり、古代日本語の優秀を示している一つである。以上のように解してこの歌を味えば、荘麗ともいうべき大きい自然と、それに参入した作者の気魄と相融合して読者に迫って来るのであるが、如是荘大雄厳の歌詞というものは、遂に後代には跡を断った。万葉を崇拝して万葉調の歌を作ったものにも絶えて此歌に及ぶものがなかった。その何故であるかを吾等は一たび省ねばならない。後代の歌人等は、渾身を以て自然に参入してその写生をするだけの意力に乏しかったためで、この実質と単純化とが遂に後代の歌には見られなかったのである。第三句の、「入日さし」と中止法にしたところに、小休止があり、不即不離に第四句に続いているところに歌柄の大きさを感ぜしめる。結句の推量も、赤い夕雲の光景から月明を直覚した、素朴で人間的直接性を有っている。