Japanische Klassiker mit Furigana
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
Lesen Sie 世界怪奇実話 (せかいかいきじつわ「じょぶん」) von 牧 逸馬 (まきいつま) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 251.305 Zeichen · 498 Bildschirme
世にも奇抜な大真面目の無言劇が展開される。発表方法の創造と判断の努力とで、みんな大汗をかいた。その結果、やっと判明したところによると、第一に女は、半片銭をすこしと、贋金の六片を有っているきりで、まず無一文なこと。太陽の昇る方角、即ち東のほうから来たものであること。長いあいだ船に揺られたり歩いたりして、足が痛いこと。旅の疲労で身体の具合いが好くないこと。それだけである。子供の話しのようで、情ないほどうやむやだが、それ以上、何うにも意思を交換する手段がないのだ。ちょっと複雑なことになると、女もウオロウル家の人々も手も足も出ないのである。お互いに五里霧中で焦いらするか、他愛なく笑ってしまうかで、何時までも同じことを繰り返すばかり、あんまりだらしがないので、双方馬鹿馬鹿しくなってぽつねんとしている。
体操みたいなことをして草臥れただけで、何が何やら、その日の会見はこれで終って、ウオロウル家では、食費はこっちで支給するから当分滞在させるようにとホルトンに言い含めて、途中女中と下僕をつけてホルトン方へ送り返そうとした。すると今度は、小屋のようなホルトンの百姓家よりは、アルモンズベリイ第一と言われるウオロウル家のノウル園のほうがお気に召したに相違ない。