Japanische Klassiker mit Furigana
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
Lesen Sie 世界怪奇実話 (せかいかいきじつわ「じょぶん」) von 牧 逸馬 (まきいつま) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 251.305 Zeichen · 498 Bildschirme
お察しします。東印度諸島とスマトラの西海岸でだけ使っている言葉なんです」
そして、あれほど誰も歯が立たなかった「カラブウ語」を、マニュエル・アイネッソは、本人が話すそばから逐語的に訳して聞かせたのだ。ノウル園の大広間である。主人ウオロウル氏夫妻ははじめからの関係者だというのでホルトン夫婦、ブリストル市長、警察官、アルモンズベリイ教区牧師ガイ・スリイス長老、ウイルキンスン博士、その他言語学者二、三、ノウル園の召使い近処の人々などが立ち会って、呼吸を凝らして二人を見つめていると、カラブウとアイネッソは、部屋の中央に人々に取りまかれて慣れなれしそうに談笑している。久しぶりに言葉の通じる話し相手があらわれたのだ。まるで長い間の無言の行が解かれたように感じたのだろう。カラブウは別人のように生気を呈して、頬をうつくしく紅潮させてしきりに饒舌り込んでいる。アイネッソはにこにこうなずきながら、熱心に聞き入っているのだ。話す。訊く。答える。何か可笑しいことがあるとみえて、両人腹を抱えて笑い崩れる。自由自在な会話ぶりだ。立会いの人々は、一刻も早くカラブウの話しが英語になってアイネッソの口を出て来るのを待っている。