Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
Lesen Sie 世界怪奇実話 (せかいかいきじつわ「じょぶん」) von 牧 逸馬 (まきいつま) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 251.305 Zeichen · 498 Bildschirme
母親は小さな娘の手を固く握って会堂へ急ぐのだ。父は、その心臓に恐怖を宿して聖餐に列なる。そして、人類の間にこんな野獣が隠れ棲んでいたことを、何うして神は今まで許して置いたのだろう――言わず語らずそんな考えを胸に、それは、白じらと淋しい一月十五日の日曜日だった。
この朝の礼拝に最初に教会へやって来た一団の信者達のなかに、アドルフ・ホテリングという人と、その妻、子供たちがあった。ホテリングは、今日まで長く補祭の一人として勤めて、教会の善き仕事のために、いつも先頭に立って人一倍働いて来たので、その謝恩の意味で、今夜の集会で全教会員に押されて長老の地位に昇格することになっていた。平常から愛想の好いホテリングだったが、殊に今日は、そういう、彼の信仰生活にとって「大きな日」なので、彼も、妻も、眼に見えて上機嫌だった。誰かれとなく握手して、特徴の、腹の底から揺れ昇るような笑い声を撒き散らしていた。大体この Adolph Hotelling は、観たところ、あまり風采の上ったほうではなかった。猫背でグロテスクな程両腕が長く、何う贔屓眼に見ても、人好きのする外貌を備えているとは言えなかった。