Japanische Klassiker mit Furigana
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
Lesen Sie 世界怪奇実話 (せかいかいきじつわ「じょぶん」) von 牧 逸馬 (まきいつま) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 251.305 Zeichen · 498 Bildschirme
昔から人気が荒いので有名なモンルアル地方である。これから初まって六年間、同じような犯罪がこの界隈に繰り返された。
里昂から瑞西のジェネヴアへ出る所謂ジェネヴア街道、これに沿って、里昂から十二哩のところに、モンルアルと言う小さな宿場がある。伝説的に評判の宜くない町で、ヴァルボンヌの丘に立っている。遠くからでも、屋根の高い白壁の建物が二つ、陽に光っているのが見える。「大きな危険の家」、「小さな危険の家」という物騒な屋号の二軒の酒場だ。中世以来、山窩街道の追剥、胡麻の蝿などの集会所で、殺したり殺されたり、凡ゆる悪いことの巣窟だった。周囲一帯は不毛の地、人家も稀である。古綿を詰め込んだように、深い暗い森が、丘も谷も覆い尽している。
里昂市に、これも矢張り女中で、マリイ・カルトという女があった。このマリイ・カルトが、一寸気になる話しを提げて現れた。
殺されたマリイ・バダイユが里昂の主家を出た同じ日である。一人の見知らぬ田舎者がカルトの許へやって来てバダイユに言ったと同じことをいってカルトを田舎へ誘い出そうとした。田舎の自分の相識が至急に女中を探している。