Japanische Klassiker mit Furigana
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ぶっきょうじんせいとくほん
仏教人生読本
岡本 かの子
Lesen Sie 仏教人生読本 (ぶっきょうじんせいとくほん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.886 Zeichen · 246 Bildschirme
そんなことがあったので私はまた、胸がどきどきして困りましたが、また『仏さま』を念じました。しかし、その時の私の念ずる仏さまへの言葉は、以前のよりも、もっと付け加えました。『仏さま、仏さま、どうぞ仏さま、私の勉強しただけは全部、私に思い出させて下さい。一度でも眼を通したことは洩さず思い出させて下さい』。そう念じ続けました。
すると、何となく、『よろしい※(感嘆符二つ、1-8-75)』というような一種の応現というのか確信というのか私にはよく解らないが、ある瞬間が私のうちに来るのです。その時に、私は静かに眼を開き安静な気持ちで受験番号や名前も書き入れ、問題の解答を書き進めて行きました。そして、書き終えてなお時間が余っていたから再び『仏さま』を念じて気を落ち付かせ、もう一遍吟味してから答案を出して、試験場を出ました。いちいちの試験について私は同じように『仏さま』を念じて全試験を、書き落しもせず、ど忘れもせず、本当に心残りなく終了しました。そして予想外の好成績で合格しておりました」
そう語り続ける少年の、いたいけな姿を見守って私は深く心を打たれました。
少年の試験場における念仏に依って直接に得たものは何か、それは宇宙に漲る大きな助力と、自分の内部に蔵ってある潜在意識(一度でも経験したこと。