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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぶっきょうじんせいとくほん

仏教人生読本

岡本 かの子

Lesen Sie 仏教人生読本 (ぶっきょうじんせいとくほん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.886 Zeichen · 246 Bildschirme

Aozora Bunko

人間の味というものも、結局、最後には純情素朴の童心の美しさでありましょう。しかし、ただの童心というものは、文字どおり童心一枚だけのものであって、狡智に嚮い、悪辣に懸かったときには、ひと堪まりもなく壊れてしまいます。欺され陥れられるばかりであります。修業もしない、ただの童心が良いとするならば、子供はすべて聖人であって、修業というものの必要はありません。

童心にして万事に応じられる機用を備えてこそ、磨かれたる童心であります。

よく「嬰児の如かれ」などと言いますが、「如かれ」というところに価値があります。もし「嬰児たれ」と言ったとしたら、その言葉は零です。

人間は乳首を銜えて腹匍っているところに値打ちがあるのではありません。ここでまた料理の味の話に戻れば、生の野菜の味は、あらゆる味を味わい尽した料理通においてはじめてこれを談じ得られ、これを、かの支那料理の中におけるごとく、活かして使えるのでありまして、ただの人がやたらに生の野菜を喰べたのでは、ただの物好きにしか過ぎません。

世の中の酸いも甘いも味わい尽した人の、確実な性格の裏付けの上に、なお純良性が残り、素朴性が保留されている、そういう性格の味わいの現れが本当の尊い童心であります。