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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぶっきょうじんせいとくほん

仏教人生読本

岡本 かの子

Lesen Sie 仏教人生読本 (ぶっきょうじんせいとくほん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.886 Zeichen · 246 Bildschirme

Aozora Bunko

です。

自動車が走っているとき曲り道の急角度に出会うと運転手は急に制動機をかけます。あの強い反動と、歯止めの軋る音は、今まで快速力を楽しんでいた乗客には、かなり不快なことに違いはありません。しかしそのため乗客は生命を救かります。

私たちが、生活という自動車に乗って、人生の路を気ままに走っているとき、過ちの曲り角へ来ると、「菩提心」は急に制動機をかけます。そのとき身に感ずる強い反動が苦しみで、歯止めの軋る音が涙です。しかし、そのため心の生命は救かります。

私たちを苦しみや涙が誘うとき、それを徒然にせず、その原因を深く辿って行くとき必ずこの心の発露に出会います。そしてその心の指図によって新しく正しき人生の方向を執ります。方向転換のときはさすがに辛くあります。しかし、それを越すと何か真直なものに沿うて行く気がして心は軽く確かになります。

故に涙は反省の機会、余滴です。人生航路の方向の検査水準です。この貴い価値を使わねばなりません。

「生の苦しみ」という事があります。旧き生から新しき生を生み出すときには、必ず苦悩があります。涙があります。樹が芽を吹くとき、樹の皮に現れるものはまず疵です。