Japanische Klassiker mit Furigana
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ぶっきょうじんせいとくほん
仏教人生読本
岡本 かの子
Lesen Sie 仏教人生読本 (ぶっきょうじんせいとくほん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.886 Zeichen · 246 Bildschirme
問題です。
つまり僧の態度は、実在方面一方の人生の解釈で、まるで人間味がありません。これでは草木も同様です。それで老婆は俗物と罵って怒ったのでした。この老婆には大乗仏教的の鑑識眼があるというわけです。
禅宗の方の公案の研究というものは、ちょっと見ると非常識なやり方に見えますが、案外怜悧なやり方で、人生に対する態度の雛型を一室の中で師匠と弟子とが実地のつもりで研究するのでありまして、いわば礼儀作法の稽古を小笠原流の先生と生徒とが、客となり主人となって雛型でやる、あれと同じようなもので、ただ内容が思想的に深刻な違いだけです。
ですから、あの若い腰元がもたれかかったのを実際世間上の場合に見立てれば、一人の女性に恋をし向けられた場合と見て取ってもいいわけです。その場合一人の男性として取るべき態度はいかに。この問題解決の研究です。無論その男性が、女性の恋を享け容れれば問題はありませんが、相手は見ず知らずの女性です。たとえ向うはこっちの男性をよく飲み込んでそれから恋したにもせよ、こっちの男性ははじめて会う女性です。少くとも心を打ち明けられたのははじめての場合です。