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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぶっきょうじんせいとくほん

仏教人生読本

岡本 かの子

Lesen Sie 仏教人生読本 (ぶっきょうじんせいとくほん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.886 Zeichen · 246 Bildschirme

Aozora Bunko

梅の樹に梅の花さくことはりを

まことに知るはたはやすからず

たんたんたる歩みを運んで、自分に与えられたたんたんたる道を行くことは一見非常にたやすいようですがなかなかそうでありません。ちょっと道に花がある、停ち止って眺める。ちょっと岐路がある、そこへ曲り込んだらどこへ行くかと好奇心を起す。それからまたたんたんたる言葉をもって過不及なしの話を語りつづける。これもやさしいようで難しい。人間は、ともすれば誇張したり妄言を吐く性癖を持ち合せています。まったく人間というものは自分ながらつくづく持ち扱いにくいものであると思わざるを得ません。その始末の悪い人間が、心を落ちつけて、対象物を明瞭に視てつまるところ、人間の顔は眼が横につき鼻が竪についている、というような確実な正常な認識を得て一毛だも動ぜぬ人生の鑑識を備えます。これは大した修業の結果です。しかしながら、この大盤石量の達観は持ち得なくとも、常にこの理を心に置いて人生の間違いない生き方をする。そして、もし自分が「眼」のたちの人間でそれに相応した業務をもち、それによって成果を得られるならば、「鼻」のたちの人がそれによって得られる成果を羨望しないところに、この人生の良き現実の世界が在り、自他の区別が整然とついた立派な差別相が保てるのです。