Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

Lesen Sie 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.590 Zeichen · 308 Bildschirme

Aozora Bunko

ふたりは、あるだいじなことをわすれていました。そこに気がつけば、トランクなんかにかくれないで、赤電話で、明智先生なり、中村警部なりに知らせて、おとなの手で二十面相をとらえてもらうことにしたでしょう。それがいちばん安全なやりかたなのです。

小林君も、ポケット小僧も、おとなのたすけをかりないで、じぶんで、てがらをたてたいとおもったのが、いけなかったのです。ふたりは、やがて、おそろしいめにあわなければならない運命でした。

それはさておき、こちらは美術商の店の中です。

店員はやっと黒マントの男の金色の顔に気づいて、あっとおどろき、まっさおになって身動きもできないでいました。

店には店員ひとりで、だれもたすけてくれるものはありません。人をよぼうにも、おそろしさに声をだす力もないのです。

黄金仮面の二十面相は、ツカツカと、ショーウィンドーのうしろにはいっていって、そこのガラス戸をあけ、鍍金仏を取りだすと、そのままぱっと、おもてに出ていってしまいました。

二十面相は大通りに出ると、あたりを見まわしてから、鍍金仏をマントの中にかくして自動車に近づきました。

あっ、いけない。