Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

Lesen Sie 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.590 Zeichen · 308 Bildschirme

Aozora Bunko

二十面相は運転席のドアをひらくまえに、自動車のうしろにまわったではありませんか。

きまっています。鍍金仏を後部のトランクの中にいれるためです。

小林君たちは、どうして、そこに気がつかなかったのでしょう。

二十面相が仏像をぬすめば、それをトランクの中にいれるかもしれないことは、まえもって、わかっていたことです。小林君たちは、それをうっかりしていました。

トランクのふたがスーッとひらきました。そして、そこに金色の顔のやつが立っていたのです。

「あっ、きさまたちは、小林と、ポケット小僧だな。よしっ、それほど、おれのあとがつけたいのなら、おのぞみどおり、つれていってやる。そのかわり、とちゅうで、逃げだすことはできないぞ。いいか。」

と、いったかとおもうと、仏像を小林君たちのあいだにおしこみ、パタンとトランクのふたをしめて、カチッとかぎをかけてしまいました。

ああ、とんだことになりました。小林君とポケット小僧は、二十面相のとりこになったのです。どこへつれていかれるかわからないのです。そして、それから、どんなおそろしいめにあうか、わからないのです。

自動車は走りだしました。