Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

Lesen Sie 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.590 Zeichen · 308 Bildschirme

Aozora Bunko

ここから、もとへもどるんだったら、あの枝道を、やっぱり左へまがればいいわけだよ。そうすれば、ぼくたちは、あなの外へ出られるのだ。」

小林君も、あかるい声でいうのでした。

「ウーン、ウーン……。」

うなり声がつづいています。しかし、あの大ゴリラにしては、へんなうなり声です。人間のうなり声に、にているのです。

「あっ、ゴリラの背中がわれているよ。」

ポケット小僧は、じぶんの懐中電灯で、それをてらしながら、さけびました。

見ると、うつぶせになって、半分土にうずまっているゴリラの背中が、たしかに、われているのです。落盤のときに石にうたれて、大けがをしたのでしょうか。

いや、けがではありません。背中の毛皮が、さけるようにわれて、その下から赤い血ではなくて、黒いものが見えているのです。二少年は、おずおずと、そばに寄って手でさわってみました。

「あっ、これ人間だよ。人間が、ゴリラの皮をきているんだよ。」

ポケット小僧がさけびました。われたところから見えているのは、黒いシャツのようでした。

「それじゃあ、頭も、ゴリラの頭をかぶっているんだろうか。」

小林君が、大きなゴリラの頭を動かしてみました。