Japanische Klassiker mit Furigana
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かめんのきょうふおう
仮面の恐怖王/電人M
江戸川 乱歩
Lesen Sie 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.590 Zeichen · 308 Bildschirme
だんだん近よるにしたがって、そいつの姿が、はっきりしてきました。
ロボットのようなやつです。しかし、こんなへんてこなロボットは、まだ、いちども見たことがありません。
胴体も、手も、足も、黒い鉄の輪が、何十となく、かさなりあったような形をしています。ですから、鉄でできていても、自由自在に、曲がるらしいのです。大きな鉄の靴をはいています。そのでっかい足で、ギリギリギリ、ドシン、ギリギリギリ、ドシンと、歩いてくるのです。ギリギリというのは、からだの中で、歯車でもまわっているような音です。
顔は、まるいプラスチックで、人間の三倍もあり、すきとおって見えるのです。その中には、へんてこな機械のようなものばかりで、目も鼻も口もありません。つまり、顔のない機械人間なのです。
目はないけれども、二つの赤い光が、チカッ、チカッと、ついたり、きえたりしています。それが、ちょうど目のように見えるのです。お化けのまっ赤な目です。
そのほか、プラスチックの顔の中には、ゴチャゴチャと、機械がならんでいて、それがみな、いそがしそうに動いています。うすい金属でできた羽のようなものが、目にもとまらぬ速さでまわっているのも見えます。