Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

Lesen Sie 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.590 Zeichen · 308 Bildschirme

Aozora Bunko

有田少年は、さっきから、ポストのかげにかくれていました。そこから、相手に気づかれないように、そっと、のぞいていたのです。

怪物は、もう十メートルほどに、近よってきました。そして、なにか、ものを言っています。はじめは、ガアガアいう音ばかりで、よく聞きとれませんでしたが、やがて、はっきりした声になりました。

「そこに、子どもがかくれているな。ポストのうしろだ。かくれたって、だめだよ。おれには、どんな厚いかべだって、すきとおって見えるんだからな。ワハハハハ……。」

ロボットは、そんなことを言って笑いだしました。中に人間がはいっているのかもしれません。

有田君は、びっくりして、いきなり逃げだしましたが、五―六歩走ったかとおもうと、動けなくなってしまいました。

なにか目に見えないものに、ひっぱられているような感じで、逃げようとすればするほど、ぎゃくに、ロボットの方へ、ひっぱられていくのです。

「どうだ。おれは目に見えないひもで、きみをひっぱっているのだ。そのひもで、きみをしばってしまうことだってできるんだよ。」

いかにも、目に見えないひもで、ひっぱられている感じでした。