Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

Lesen Sie 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.590 Zeichen · 308 Bildschirme

Aozora Bunko

おくさんの美代子さんは、心配して、ときどき、「なにを研究なさっているのですか。」とたずねてみるのですが、博士は、

「世界をひっくりかえすような大発明だよ。しかし、それがなんであるかは、わしのほかは、だれも知らない。木村君もしらない。うっかりしゃべったら、たいへんなことになるのだ。これは秘中の秘だよ。」

と言うばかりでした。

その大発明が、いよいよできあがったらしく、このごろは、博士の顔がいきいきしてきました。さもうれしそうに、ひとりでニヤニヤ笑っていることもあります。

研究室の外の小屋には、ウサギがたくさん飼ってありました。化学実験に使うためです。その何十匹というウサギが、いっぺんに死んでしまって、死骸を裏庭に、うずめることが、たびたびありました。庭を掘ってうずめるのは、木村助手の役目です。そういうことが、幾度もくりかえされたので、五―六年のうちに、何百匹というウサギが、裏庭に、うずめられました。

うちの人たちは、それをきみわるがりました。木村助手も、あまりいい気持はしません。それらのウサギたちが、いつ、どうして死んでしまうのか、すこしもわからなかったのです。