Japanische Klassiker mit Furigana
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かめんのきょうふおう
仮面の恐怖王/電人M
江戸川 乱歩
Lesen Sie 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.590 Zeichen · 308 Bildschirme
なんだか、グニャグニャした、ゴムのようなものです。それが、手先から、だんだん、肩の方へのぼってくるのです。
ギョッとして、ふりはらおうとしましたが、そいつは、ねばっこく、まといついて離れません。肩から、首の方へ、そして、首にグルッと巻きついてしまったではありませんか。
治郎君は、あまりのきみわるさに、キャーッとさけびました。
すると、そのとき、治郎君のさけび声が、合図ででもあったように、あたりがパッと赤くなったのです。あの血の色の赤さです。その赤い光の中に、なんともいえない恐ろしいものが、グニャグニャと、うごめいていました。
人間の大人ぐらいの大きさのタコのようなやつです。人間の二倍もあるような、大きな、まるい頭、かみの毛もなんにもなく、全体がつるつるしていて、そこに二つのまんまるな目が光っています。鼻らしいものはなくて、とんがった口が、とびだしています。足は六本です。それがグニャグニャと、もつれあって、一本の足が、治郎君の首に、巻きついているのでした。
タコならば、足に吸盤がついているはずですが、こいつの足はのっぺらぼうで、なにもついていません。