Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

Lesen Sie 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.590 Zeichen · 308 Bildschirme

Aozora Bunko

「あっ、いけません。あなたは、なにもごぞんじないのです。いけません、いけません……。」

と、とりすがる少女をふりはらって、走っていこうとしますと、とつぜん、明智の背中に、コツンと、かたいものがあたりました。

「手をあげろ。ピストルをなげろ。でないと、きみの背中にあながあくぞ。」

背中のかたいものは、ピストルのつつ口でした。そして、ふたりのふくめんの男が、そこに立っていたのです。

明智探偵は、もとの部屋につれもどされ、こんどは長いすではなくて、ふつうのいすに、なわでぐるぐるまきに、しばりつけられてしまいました。

「ハハハハ……、おとなしくしていれば、足の鉄の輪でよかったのだが、つまらないまねをするもんだから、身動きもできなくなってしまった。ざまあみるがいい。」

ふたりの男は、にくにくしげに、いいすてて、少女といっしょに外へ出ていってしまいました。そして、ドアにはパチンとかぎがかけられたのです。

明智探偵はいすにしばりつけられたまま、しばらくは、ジッとしていました。

なかなか、てごわいあいてです。少女ひとりと思ってゆだんしたのが、いけなかったのです。

「それに、この部屋は、どうもへんだ。