Japanische Klassiker mit Furigana
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なにがわたしをこうさせたか
何が私をこうさせたか
金子 ふみ子
Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme
栗の木の株間株間には、刈萱や薄が背丈ほども伸びて、毎年秋になると人夫を雇って刈らせるのだったが、その収入もかなりあるようだった。
秋、栗の実がはじけて落ちる頃になると、誰かしらうちの者が出かけて行っては、栗拾いをするのだった。その仕事は大抵、身体の弱い叔父の役目だったが、叔父は時々、その山にさえ登れぬほど身体の調子のわるいことがあった。そうした時には私は、自分から進んでその役目を引き受けることにしていた。なぜなら、私はそこで、ほんとに自由な自分を見出すことができるからだった。
一切を奪われた年の秋だった。叔父はまたしても身体をひどくわるくしていた。私は祖母に乞うて、学校を休んで幾度となく栗拾いに出かけた。
山に行くときは、私はまず、足袋を穿き脚絆を捲きつけ、草履を足に縛りつけるのだった。――なぜなら、その山には蝮がいて、時々人を咬むので……鎌や、棒切れや、拾った栗を入れる袋なども用意するのだった。そして私はいそいそと家を出るのだった。
子供たちは学校に行く。けれど、私はもう学校を休むのをそう悲しいこととは思っていなかった。それよりも独り山に登るのがどんなに楽しいか知れないと思っていた。