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Japanische Klassiker mit Furigana

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なにがわたしをこうさせたか

何が私をこうさせたか

金子 ふみ子

Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme

Aozora Bunko

というのは、初めのうちこそは私には何もわからなかったが、十日おり、二十日いる間に自然と私は、白旗氏の人格も私の父の人格とそう大して変ったことがなく、白旗氏の家庭も私の家庭も似たり寄ったりなものであるというところを知ると同時に白旗氏にそんなことをさせるものは、一つはその生れつきにもよるか知らないが、少くとも白旗氏においては、苦学生より得る金が多すぎるからであるということを知ったからである。

白旗氏には二人のおかみさんがあった。一人は今白旗氏と共にいるおかみさんで、今一人は、今のおかみさんが来て白旗氏のところから追ん出したいわゆる白旗氏の先妻であった。もっとも先妻といえば既に別れてしまったものかと思うが実はそうでなく、白旗氏は今にそのおかみさんの世話を見ているのであるから、白旗氏はやっぱり二人のおかみさんを持っていると言っていいであろう。

何でも人の話によると、今のおかみさんは、白旗氏が浅草あたりのお茶屋に遊びに行っていた時分に出来合った女で、前のおかみさんを追ん出したと言われるだけになかなかのしっかりものであった。いや、というよりはむしろ、おそろしく神経質な女で、ヒステリイが起った時などは手もつけられないしたたかものであった。