Japanische Klassiker mit Furigana
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なにがわたしをこうさせたか
何が私をこうさせたか
金子 ふみ子
Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme
私はただ私と同じような気持ちを、同じ程度にもっているこの玄の中に自分の友を見出したに喜びを感じただけのことであった。
と、ふと私は、廊下に荒々しいスリッパの足音をききつけた。そして何気なくその方に眼を向けると、瀬川が玄の部屋の入口にまで来て立ち止まって私に言った。
「ふみちゃん、そう誰の部屋へでも出入りしては困るね、帰っといで」
「何ですって?」と私は、さっきからの腹立ちをとうとう爆発させてしまった。そして怒鳴った。
「大きなお世話です。私の足で私が歩くのに、何でいけないんです。私の勝手だわ。黙っていらっしゃい」
「だって玄さんが迷惑するじゃないか。朝っぱらから邪魔をされては……」
「お黙んなさい」私は一層かッとなって怒鳴りたてた。「玄さん自身が承知してるのに、あなたが何を言う権利があるんです。そんなおせっかいをするより弁当でも持ってさっさと出ていらっしゃい。それが一とうあなたに似合ってるわ」
「覚えていやがれ!」と瀬川も憤怒して、捨台詞を残して置いて去った。
多分たいした恥や苦痛も感ぜずに勤めに出たのであろう、瀬川はそれっきりもう来なかった。
私がこうして瀬川を罵っている間じゅう、宿の女中が呆気にとられて聞いていた。