Japanische Klassiker mit Furigana
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なにがわたしをこうさせたか
何が私をこうさせたか
金子 ふみ子
Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme
私はしかしそれをも何とも思わなかった。人が何と思おうといい、自分は自分のことをすればいいとこの頃の私は考えているのであった。
それから小一時間も、私は玄と話した。瀬川を罵ってやった痛快さに昂奮して、元気に私はべちゃくちゃと喋舌った。
玄のところを出たのは九時すぎだった。が路地を出外れて一、二町も行くと、後から誰かが私を呼びとめた。
見るとそれは玄だった。背広に着更えて、ボヘミアンネクタイを結びながら私を追っかけて来たのである。
私は立ちどまって玄を待った。玄は私に言った。
「あなた御飯はもう頂きましたか……実は僕まだ頂いていないんです。下宿の御飯はまずいんでね。それで今、どこかへ何か食べに行こうと思ってるんですが、あなたもつき合いませんか。ひまを取らせはしませんから……」
「そうですか、それはありがとう。実は私もまだ頂いていないんです」
「じゃあ、ちょうどいい、参りましょう」
それから二人は電車通りから離れて坂を上った。郵便局の前に来ると、玄は私を待たせておいて為替の受渡口の前に立った。多分お金を受け取って来たのであろう。洋服の内ポケットの中に手を入れながら玄は戻って来た。