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Japanische Klassiker mit Furigana

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なにがわたしをこうさせたか

何が私をこうさせたか

金子 ふみ子

Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme

Aozora Bunko

ができなくなったというところから、ちょうどいい、哀れな私を育てようという気になったし、私の今の家でも、今度こそは母も縁附先に落ち着きそうなので、それに何しろ先方は金持だからそんな家で育てられるのは仕合せに違いないと考えて、早速話がきまったらしかったのである。

朝鮮の祖母は私に美しい衣裳を持って来てくれた。三十五円もしたという赤い襦珍の丸帯や、それまでは見たこともないような縮緬の長袖や、被布や、袴や、紋附や、肩掛や、下駄や、リボンなどがそれであった。祖母の話によると、なおこのほかにたくさんなものがあるのだけれど、荷物になるからうちに置いて来たということであった。

朝鮮の祖母は、祖母の家柄上、私が無籍者であるのは困るというので、私を母方の祖母の第五女ということにして私をつれて行くことにした。

私にとって、こうした衣裳は何という華やかさであったろう。こんなものは少し大袈裟に言えば私などは拝んだこともないものだった。私はそれを着せられた。何ともいえぬ恥しさと喜ばしさとを一緒に感じながら、私は幾度も幾度も自分の着ている着物の袖をあげて見たり、帯のあたりを眺めて見たりした。