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Japanische Klassiker mit Furigana

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なにがわたしをこうさせたか

何が私をこうさせたか

金子 ふみ子

Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme

Aozora Bunko

「さあ、もうすぐ朝鮮に行くんだから、そのおべべを着てそこいらへ挨拶に行って来るんだ」

と、みんなのものに言われて、私は叔母と一緒に学校や近所の家へ暇乞いにまわった。私の着たのは縮緬の重ねに、襦珍の帯、大きな赤いリボン、そういったものであった。

あまり綺麗だから見せてくれと、附近の女達はそっと裏口から私の家に集まって来た。そして、

「ほんにふみさんは仕合せなことで……」

と、今までの私の苦労を帳消しにして、口を揃えて言った。

母ももちろん来てくれた。そして同じように喜んでくれた。

「この服装で写真を撮っとくといいんだがなあきくのさん」と叔母が言うと、

「ほんになあ、近所に写真屋があるといいだがなあ」と母も答えた。

「なあに写真ぐらいはうちへ帰ったらすぐ撮って送りますよ」と朝鮮の祖母はみんなの驚き方に満足したように「わしの家へは月に一回や二回はきっと写真屋が来ますからなあ、すぐおくりますよ」とつけ足して言った。

「それではぜひそうして!」とみんなが揃って言うと、祖母はなおそれにつけ加えて、

「でも、逢えんのもほんのしばらくの間で、尋常を卒業しさえすればすぐ女学校にも入れ、成績がよかったら女子大学にも入れにゃならんが、そうするのにゃ、やっぱり東京へ寄越さなきゃならんから、いつでも逢えるというものですよ」