Japanische Klassiker mit Furigana
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はいくのつくりよう
俳句の作りよう
高浜 虚子
Lesen Sie 俳句の作りよう (はいくのつくりよう) von 高浜 虚子 (たかはまきょし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 45.854 Zeichen · 91 Bildschirme
ちょっとみるとただ事実をありのままに言ったものととれますが、しかしよくみると、この句には去来のじっと案じ入った心のあとが力強く印象されています。そのことを明らかにするために私は自分の句を引合に出します。
私が書生時代神田の下宿にいるときのことでした。
ふと下宿屋の庭先に置かれてあった「へご鉢」を見ますると、おりふしの雨で、そのへご鉢の水が溢れんばかりの水嵩に増しておりました。
そこで私はこの去来の句を想起して、それを脱胎して、
へご鉢の水まさりけり五月雨
という句を作りました。私はただ去来の句から思いついた、いわゆる「思いつき」の句としてもとよりこの句に重きをおかなかったのでありますが、そのころはあたかも写生ということに着眼し始めた時代でありましたところから、去来の句よりもこの句の方が写生的でいい、むしろ本当だ、というような批評もあったくらいでありました。しかし今見てもつまらぬ句で一に値しないのでありますが、去来の句を解釈する上に便宜なために引合に出してみましょう。
五月雨が降ったためにへご鉢の水が増した、という光景はきわめて的確な目前の事実であります。