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Japanische Klassiker mit Furigana

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めいきょくけっていばん

名曲決定盤

野村 あらえびす

Lesen Sie 名曲決定盤 (めいきょくけっていばん) von 野村 あらえびす (のむらあらえびす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 344.837 Zeichen · 680 Bildschirme

Aozora Bunko

などは、我らの蒐集の王座を飾ったもので、その鮮麗なタッチと、豊かにして聡明な情緒の処理は、我らの耳には全くユニークな感激を齎したものであった。

当時、我らのあこがれは、一にも二にもコルトーであった。そのために判官贔屓に陥って、パデレフスキーを無視したり、ラフマニノフを憎んだりしたことさえあった。これらの大家たちは、コルトーと、あまりにも傾向が違っていたからである。コルトーのピアノの精練された趣味と、フランス風の鮮かな叡知に触れることは、我らの限りない喜びでもあった。同時に、コルトーの十数枚のレコードは、ピアノ音楽に対する我らの趣味を、どれだけ引き上げてくれたか解らない。当時の日本では、第一流のピアニストの演奏に接することなどは、全く夢のような望みであったからである。

たどたどしいリストや、胸の悪くなるほど甘美なショパンや、呂律の廻らないシューマンに飽き飽きした我らが、コルトーの明皙鮮麗な演奏に接して、随喜し渇仰し、立ちどころにレコード万能主義者になったのもまた已むを得ないことである。この意味において、コルトーが我らに教えたことは、どんなアーティストより大きく、その感化が厳然として抜くべからざるものがあった。