Japanische Klassiker mit Furigana
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めいきょくけっていばん
名曲決定盤
野村 あらえびす
Lesen Sie 名曲決定盤 (めいきょくけっていばん) von 野村 あらえびす (のむらあらえびす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 344.837 Zeichen · 680 Bildschirme
とは、日を同じゅうして語ることの出来ない尊いものがある。
あらゆる年齢の障害のうちにも、パハマンのピアノには、何がなし蒼白い情熱があり、夢の国の魔術があるのだ。パハマンはどんなに歳をとっても、自動ピアノのように正しく弾く人を軽蔑させるだけの美しさを持っていたのである。
最初パハマンの電気吹込みレコードを聴いた時、私は、あの『夜曲=ロ長調(作品三二の一)』の中に入っているパハマンの独り言に驚かされた。全くあのレコードを聴いた時ほどびっくりしたことはない。パハマンはピアノを演奏しながら、いきなり物を言い出したのだ。
いろいろ書いたものでは、パハマンは演奏しながら物を言うと読んでいるが、とうとうそれがレコードに入ってしまったのだ。演奏としては、勿論けしからぬものだが、パハマンの個性をはっきり見せてくれた点において、あの口上入りのレコード(DB八五九)は全く愉快でもあり貴重でもある。
その後十吋の『ワルツ=変ニ長調(作品六四の一)』のレコード(DA七六一)では、とうとう演奏を始める前に滔々と口上を述べてしまった。――ほかにも一枚小さい声でつぶやくのが入っている筈だが、今は記憶しない。