Japanische Klassiker mit Furigana
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めいきょくけっていばん
名曲決定盤
野村 あらえびす
Lesen Sie 名曲決定盤 (めいきょくけっていばん) von 野村 あらえびす (のむらあらえびす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 344.837 Zeichen · 680 Bildschirme
当時五十歳を超えたばかりのゴドフスキーは、全く脂の乗り切った年齢で、その後吹き込んだレコードのごとき、気の抜けたものでなかったことは、多くの人がまだ記憶しているところであろう。ゴドフスキーの演奏は幾分神経質ではあったが、本当に一と粒選りの美しい音と、優雅典麗なスタイルで、――幾分女性的であるにしても――この上もなく美しいものであった。
電気以前のブランスウィックに残っているルービンシュタインの『カムメノイ・オストロウ』やショパンの『幻想即興曲』が、僅かにあの当時のゴドフスキーの良さを伝えるだろう。
電気吹込みになってからのゴドフスキーは、残念ながら甚だ振わない。が、この晩年のレコードを以て、ゴドフスキーの全部を品隲し、一概にくさし付けてはいけない。十数年前の円熟し切った頃のゴドフスキーは、今日あらゆるピアニストのうちでも、最高位に置かるべき技巧家で、その技巧は、また騒がしき誇示を伴う不愉快な技巧ではなく、落ち着き払った、健康だが極めて繊細な、言うに言われぬデリケートなものであったことも事実である。
惜しいことに、レコード技術が進歩した時は、ゴドフスキーの技術が歳を取り過ぎていた。