Japanische Klassiker mit Furigana
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めいきょくけっていばん
名曲決定盤
野村 あらえびす
Lesen Sie 名曲決定盤 (めいきょくけっていばん) von 野村 あらえびす (のむらあらえびす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 344.837 Zeichen · 680 Bildschirme
この人はスペインの近代歌曲をよく歌うくせに、フランスの一番洒落た新しい歌曲も巧みに歌い、その上フランスやイタリーの歌劇はお手のものだった。私はその頃入った『ラ・ボエーム』や『ミニョン』を持っているが、柔かで清澄で、実に良い味だ。
五、六年経って、世は電気吹込みレコード時代になってから、ヴァランはフランスのオデオンとパルロフォンと、それからその頃は横震動になったパテーへ、盛んにフランスの新しい歌を入れ始めた。私などはそれに牽き付けられて、後から後から取って見た。フォーレや、ドビュッシーや、デュパルクの歌が、ヴァランの美しい声で――少し派手な表現で、じゃんじゃん入るのは、ヴァラン党には、かなりのセンセイションであったのである。
その後日本コロムビアは、パテーやオデオンの母型を使用するようになり、日本でも盛んにヴァランをプレスして出してくれた。ヴァランはもう珍しくもなんともなくなり、私の情熱もさめてしまったが、近頃になってようやく、かつて七、八年前の私などがパテーやオデオンで愛聴したレコードと同じものが、コロムビアから出て来るのは、少しばかり擽ったくないでもない(もっとも新しい母型もたくさんあるが)。